TRPGの募集文でよく見る基本用語

TRPGを遊んでみたいと思ってSNSや募集サイトを見たとき、聞き慣れないアルファベットや専門用語が並んでいて戸惑った経験はありませんか。

「PL募集」「GMレス」「セッション日程」「卓を立てる」といった言葉は、TRPGのコミュニティでは日常的に使われていますが、初めて見る方には少し難しく感じられるかもしれません。

この記事では、TRPGを遊ぶ上で最初に知っておきたい基本用語と、セッション(ゲームの本番)における役割の違いを分かりやすく解説します。募集文を読む際や、初めてゲームに参加する際の参考にしてください。


1. 進行役と参加者を表す用語

TRPGは、物語を進行する役と、物語の中で行動するキャラクターを担当する役に分かれて遊びます。

PL(プレイヤー)と PC(プレイヤーキャラクター)

  • PL(プレイヤー):ゲームに参加している「あなた自身(人間)」のことです。
  • PC(プレイヤーキャラクター):ゲームの世界の中で行動する「架空の登場人物」のことです。

例えば、あなたが探索者や冒険者といったキャラクターを作って演じるとき、あなた自身は「PL」であり、物語の中で動く人物が「PC」となります。会話の中で「PL発言」「PCの行動」と区別して使われることもよくあります。

GM(ゲームマスター)と KP(キーパー)

ゲームのルールを管理し、状況を説明して物語を進行させる役割の総称が**GM(ゲームマスター)**です。

遊ぶシステム(ゲームの種類)によって呼び名が変わることがあり、代表的なものとして以下のような呼称があります。

  • KP(キーパー / キーパー・オブ・アーケイン・ロア):『クトゥルフ神話TRPG』における進行役の呼び名です。
  • DL(ダンジョンリーダー) / NC(ネクロマンサー)など:特定のシステムごとに独自の名前がつけられている場合があります。
  • DM(ダンジョンマスター):『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などにおける進行役の呼び名です。

呼び名は異なりますが、基本的な役割は「ゲームの舞台を準備し、状況を描写し、参加者全員が楽しめるように進行する司会進行役」という点で共通しています。


2. ゲームの場を表す用語

セッション

TRPGを実際に集まって遊ぶ「1回ごとの集まりやプレイ時間そのもの」を指します。ボードゲームでいう「1ゲーム」、映画でいう「1本の上映」のような単位です。

卓(たく)

セッションを行う「場」や「グループ」のことを指します。テーブルを囲んで遊んでいたアナログゲームの名残から、現在でもオンライン・オフライン問わず「卓」と呼ばれます。

  • 卓を立てる:GMが企画をして参加者を募ること
  • 同卓(どうたく):同じセッションに一緒に参加すること
  • 卓修羅(たくしゅら):短い期間にたくさんのセッション予定を入れている人のこと

3. GM(KP)とPLの役割分担と関係性

初めて参加するときに知っておきたいのは、GMとPLは「対戦相手」ではないということです。

GM(KP)は敵ではなく「世界の案内人」

GMはモンスターやトラップを出してPCたちに試練を与えますが、PLを負かそうとしているわけではありません。参加者全員でハラハラする展開を楽しみ、物語を面白くするための舞台装置として障害を提示しています。

ルールの裁定に迷ったときはGMが最終判断を下すため、セッション中はGMの指示や誘導に従うのが基本です。

PLは「物語の主人公であり共作者」

PLの役割は、自分のPCの行動を宣言し、提示された状況に対してどのように対処するかを考えることです。GMが用意した舞台の上で、他のPLと協力しながら物語を前に進めていきます。

「勝つか負けるか」よりも、「そのキャラクターらしく困難に立ち向かう過程を楽しむ」ことがTRPGの醍醐味です。


4. 実際の募集文を読み解く例

SNSや募集掲示板で見かける募集文の例を見てみましょう。

【募集】クトゥルフ神話TRPG 6版
・シナリオ名:〇〇(自作/公式など)
・募集人数:PL 3名(KP含め4名)
・形式:ボイスセッション(Discord+ココフォリア)
・日時:〇月〇日 21:00〜24:00
・初心者歓迎 / ルルブ未所持応相談

この募集文からは、以下の情報が読み取れます。

  1. 遊ぶシステム:クトゥルフ神話TRPG(版の指定)
  2. 募集対象:物語に参加するプレイヤー(PL)を3人募集している
  3. プレイ環境:通話アプリ(Discord)で声を使い、オンラインセッションツール(ココフォリア等)で画面を見ながら遊ぶ
  4. 所要時間:指定の日時(約3時間)で遊ぶ
  5. 参加条件:初めての人でも参加しやすく、ルールブックの所持状況についても事前に相談可能である

5. はじめて「卓」に応募するときのポイント

興味のある募集を見つけたら、勇気を出して参加希望のメッセージを送ってみましょう。その際、以下の点に気を配るとスムーズです。

  • 初心者であることを事前に伝える 「TRPG自体が初めてです」「このシステムで遊ぶのは初めてです」と一言添えておくと、GM側もルールの説明やキャラクター作成のサポートを手厚く準備できます。

  • プレイ環境(ツール)が使えるか確認する 募集文に書かれている通話ツールやオンラインツールの動作環境を事前に確認しておきましょう。使い方が不安な場合は、応募時に「ツールの操作に不慣れですが大丈夫でしょうか」と確認しておくと安心です。

  • 時間の余裕を確認する セッションは展開によって終了時間が前後することがあります。終了予定時間の直後に別の予定を入れず、ある程度余裕を持ったスケジュールで参加することをおすすめします。

用語の意味や役割が分かると、募集文を見たときにセッションの様子が具体的にイメージできるようになります。まずは気になる募集を見つけて、楽しいセッションの第一歩を踏み出してみてください。